何度も読みたい広告コピー

何度も読みたい広告コピー
出版社: パイインターナショナル


多分、皆さんがこの本を開けば『観た見た』、『これ知ってる』
そんな新聞広告や雑誌に掲載された広告が分厚い300ページ弱の中に
たくさん収められています。
その商品の機能やコンセプトを伝える手法がボディコピーと呼ばれる
広告ならではのライテング技術です。

掲載されている作品には、各担当されたライターの方に
書いて頂いた『ボディコピーの考え方』が全てに添付。
既に皆さんが日常目にされ、制作されたクリエイターさんの
名前さえ知っている広告の数々。
ライターのプロフィールと解説がも掲載され、「こんなコンセプトで
作られていたのか」や奥の深い広告の世界の目の当たりに
できる良い機会です。

各ボディコピー毎に分類分けされ、
商品を買う人の視点で表現する『顧客目線型』
広告主である企業側の視点で表現する『企業・商品メッセージ型』
キャラクター、タレントが企業側の視点で表現する『第三者メッセージ型』
詩、小説のようなストーリー仕立てで表現する『物語型』と
タイプごとに分類。
サントリーの安藤隆、トンボの岩崎俊一、岩田純平…等
名前を知らなくても観た事がある広告ばかりです。

冒頭に数パターンをカラーで紹介、各章は単色掲載されていますが
そのキャッチコピーや構成のバランス 文章の流れ、
とても参考になるレイアウト、それらを解説付きで読めるのですから
作者の伝えたい拘り、作られたコンセプトなどを感じる事ができる
訳です。
広告を手掛ける人も、キャッチコピーなどを生業にしたい方
にも勉強になる事はまちがいありません。

残念な部分は、カラー掲載が少ない事と、掲載数の多さから
書籍のサイズがA5サイズであり、やや小ぶりなせ所為で広告
自体の画像を大きく取れない事。その為大きさと言う部分では
実物の迫力とイメージは伝わりにくいかもしれません。
作りは教科書と言えばそれに近いでしょうか、私は保護カバーを
掛けデザインワークの書籍と一緒に並べています。

お薦めな方
これから広告業界に進もうと考えている方。
広告業界初心者な方。
キャッチコピーで悩んでおられるかた。
ボディコピーを知りたい方。

少なからず同じ業界にその身を置き、仕事に携わる機会がある方には
是非ともお薦め、一流と言われる仕事はこの本の中に纏めてあります、
カラーページではなくとも読めばその気概が伝わってきます。
『伝える』を形にする仕事は興味深いですね。広告クリエイターさん
必須の1冊です。

何度も読みたい広告コピー

何度も読みたい広告コピー

アラカルト訴求