田中智のミニチュアスタイル

田中智のミニチュアスタイル
田中 智 (著)/学研プラス/88ページ

ミニチュアアーティスト『田中 智』さんの三冊目のmnnu's house ?です。

先の記事で樹脂粘土を使用したミニチュアフード制作の記事を書きましたが
今回は更に上級者向けの田中智さんの写真集。
皆さんもTVで精巧な『ドールハウス』や『アンテーク家具』『豚汁』を代表とする
『食べ物』を目にした事があると思います。
大凡1/12サイズで統一されたミニチュアサイズのアクセサリーやスイーツ、
スニーカー、お菓子屋やガーデニング工具など。
自身のTwitterで公開した作品群は素晴らしく一躍有名になった方です。

今回は三冊目のミニチュア作品集、
『お気に入りの雑貨に囲まれて』はセレクトショップとシューストアを模し、
ハンドバッグやアクセサリーに食器とそれらを飾るセレクトショップ
シューストアでは女性用のスニーカーがミニチュアにはとても見えない
箱と並んでとても華やかに飾られ。
装飾として置かれている家具もクラフトと表現するよりも芸術の域の完成度。

『心がときめくスイーツ&フルーツ』ではジャムやクッキー、ケーキ、フルーツなど
本物と見紛う『食べ物』達に加え、それらを彩る透明な容器の数々。
著者ならではの技術を垣間見る一朝に真似の出来ない透明容器は
一見の価値があります。

『季節を彩るミニチュア』では三段の花見弁当や蚊取り線香、さんま定食
などと言った日本ならではのアイテムが季節を感じさせ、
『小さなディスプレイ』のアクリルケースに納まったフレンチは本当に食べられそうな
リアルさです。


『』お弁当を作る』
においては、作者の技術、テクニックを少し公開。『樹脂粘土』や型取りように
『シリコン』を使った制作工程を写真を交え公開されてます。

流石に樹脂粘土を使用した工程の数々は他のクラフト作家さんと材料に
大差はありませんが、緻密さとアイデアにおいて抜群のオリジナリティな
制作技術には制作工程を明かされてもすぐには追いつけぬ技量差を
感じますね。

そして最後に『透明タッパー』や『わっぱ弁当』『卵かけごはん』に観る
テクニックの数々、写真。思わず見入ってしまうこと間違いなしです。
正直どう表現しても追従出来ぬ技量差に改めて感嘆しか出ないですね。

しかし、改めて目を見張る部分は透明な瓶や容器、タッパーに観る技法、
と全てに共通する「やぼったさ」を感じない厚み!、ミニチュアとしての凄さです。

お薦めな方
とにかく精密なミニチュア制作をを目にしたい。
トップクラスの技術を参考にしたい。
田中智さんのファンである。

『ふりかけ』などにみる材料のアイデア、発想は見事ですね。

田中智のミニチュアスタイル (Handmade Series)

田中智のミニチュアスタイル (Handmade Series)