ぼくがいま、死について思うこと

ぼくがいま、死について思うこと

椎名 誠 (著)/ 218ページ/ 新潮社


椎名誠さん著書の『ぼくがいま、死について思うこと』です、
表題を読んだ時、流石に『最後の自伝?』か『生前葬?』みたいな?
と思ってしまいましたね。そんな事は書かれていませんね。
そんな思いで手にとりましたが『死』全般についてです。

著書の椎名誠さんの本は他にも読ませて頂いておりますが
思いの外、旅のエッセイ集が多いです。
それも『食』の悪食本が多いです(笑。

以前はカヌーイストで作家の野田知佑さんやアリス・ファームの
藤門弘さんの本を『BE-PAL』繋がりで読み漁り始め、そこかしこに
登場する椎名誠さんの本も… との流れからでした。
そんな理由からなのかエッセイが多い理由です。

死について…、内容は概ね『葬儀』『埋葬』『死生観』『宗教観』
などについて椎名誠が旅された国や異文化の地域での風習が
書かれ、それ加えて参考書籍や家族からの実体験を交えて紹介。

読んでみて思う事は、日本人て意外と独特かもしれない?
そんな感想ですね。
まあ『火葬』『土葬』なら日本では普通、既に『土葬』は出来ないも
同意語なので日本人は『火葬』のみな訳です、キリスト教
別みたいですけどね。
本書にはそれら以外の埋葬方法や葬送の紹介が椎名さんの
死生観を交え数多く紹介されてます。
淡々と書かれているので気持ちの悪い本ではありませんが
生々しさはちょっと感じますね、火葬が常識ではない諸外国の
送り方はそれこそ 千差万別。正直TVなどでは絶対に取り上げない
話題なのでお驚きも大きいです。
それら埋葬、葬送が2/3ほど占め、後の1/3は椎名さんの母や親しい
仕事仲間との別れが書かれています。シーナ、ついに〈死〉を探究する
の一冊です。

この書籍の発行は2013/4です、ただ個人的にはですが、最近は
家族葬の様に少ない人数での葬儀が私の周りでは増えているような
気がします。
確かに大きなセレモニーホールでの華美な葬儀には業者臭が
して『なにか嫌だ』的な意見には同意しますね。打合せを傍で聴いて
いるとカタログで車を買入するが如くオプションが増えて行きますね
ほんとセールストーク、商売なんだなと感じます。

ぼくがいま、死について思うこと (新潮文庫)

ぼくがいま、死について思うこと (新潮文庫)