らくらく個人事業開業のすべてがわかる本

<新版>らくらく個人事業開業のすべてがわかる本

東京シティ税理士事務所 (著)/
山端康幸 (編集), 石渡芳徳 (編

出版社/ あさ出版 ; 新版 (2014/2/10)253ページ

起業したい、独立したい、と感じ始めたら『最初に』読まれると
とても為になる本です。此の出版は2014版改定ですが
記載されている申告等には何ら問題がなく、『起業とは』と題材が
並ぶ書籍の中では『優良』な本であるとお薦め致します。

私などは、図らずもサラリーマンを辞めざる状況後にこの書籍と
出会いましたが。出来れば皆さんには思い立つ前に読んで頂きたい
です。

冒頭で、開業の準備として『退職』の手続き、なる第1章には

国民年金国民健康保険、失業交付、住民税…
などの起業前に考えねばならない部分の説明があります。

これは起業においてと言うよりも、サラリーマンを辞める。
会社勤めを辞める際のどうしても避けられない手続きの説明です。
今までは社会保険、厚生年金や源泉徴収といった会社で経理
行っていたシステムから外れるわけです。
今度は自身で市役所や社会保険事務所、起業ならば税務署
法務局に通わねばならない事を頭に置いて開業を考えねばなりません。

その手間、段取りが『面倒』と考えるなら、起業は十分な準備期間と
応援してくれる方々を募った後に始められるとよいでしょう。


さて、書籍の説明です。、冒頭にも書きましたが
1章 開業の為の準備を始めましょう、では
  退職前後の手続きは漏れなく行いましょう、と退職に関する事項
2章 事業怪異に必要な届け出を行いましょう、では
  開業届の書き方と届け先、給料等の考え方
3章 さあ事業開始です、手間をかけずに帳簿づけをしましょう
  取引書類や通帳、出納帳 経費の出し方考え方です。
4章 事業経営の節税の秘策教えます
  資産計算や領収書、経費届け出の説明
5章 事業に専念するための「手抜き」を教えます
  納付や仕入れ支払いを簡単に、自動振り込み引き落としなど
6章 1年間の事業まとめ決算と確定申告についての説明
7章 事業は永続します新しい事業年の準備をいましょう

以上
7章からなり、余すところなく最初の一年を丁寧に解説。

起業、開業を考え始めたらぜひ最初に読まれるとよいですね。

そしてこれは、株式会社を興す場合は当然ですが、個人事業主
考えている方にも同様です。
一人でやるから『株式』ではなくてもよい、十分な収益を見越せて
個人事業者を目指す場合でも開業の手続きは税務署に届けねばな
りません。そして届け出さえ終われば『個人事業主』を名のれ
『屋号』を表に出し口座も作れる訳です。
そんな部分も丁寧に書かれておりますから株式起業までは行かないが
個人事業主』を考えている方にも参考となります。


参考までに『個人事業主』の届け出は意外と手数が少なくて済みます
届け出用紙をWEB入手でも構いませんが、今後もお世話になるわけ
ですから税務署で記載説明を聞きながら

『個人事業の開業・配乗届け出書』

を入手
納税地、氏名・電話番号、生年月日
個人番号(マイナンバー)
職業。屋号、開業した場所の住所(※住所と同じでもOKです)
所得の種類、開業日、事業の概要
を記入。
ただ所得の部分は一人で始められるのであれば
斜線で無記入できます。

書く場合は2通(提出用・控用)と貰った両方に記載、

実は書類を提出してしまうと、手元に残らなので
必ず『控え』も記載し控えの判を押して貰いましょう。
税務署では届け出のコピーはもらえません。控用も忘れずに用意しましょう。

その際『青色』はどうしますか?と聞かれますから申告まで考えておかねば
なりませんね。

<新版>らくらく個人事業開業のすべてがわかる本

<新版>らくらく個人事業開業のすべてがわかる本