ゼロから学ぶプロの技 神技作画

ゼロから学ぶプロの技 神技作画 (KITORA)

プロの技 神技作画
ゼロから学ぶプロの技 神技作画

Pixiv発 超人気講座!
イラスト入門者必見。 アニメーターの技術が 確実に身に付く!
出版社/ KADOKAWA /著者 toshi

自身も多少なり絵を描きますが、残念ながらそれ程上手くは
ありません。以前なら紙に直接描いていたものですがここ25年ほどは
パソコンの普及によりデジタル描画が主流になりました。
その頃からフォトショップを使い、拙いながらもCGと呼ばれる描画方向へ
最近まではは『SAI』を使用し、現在は『CLIP STUDIO PAINT』に
ツールはワコムペンタブです。
以前はペイント系と言えば代表的なアプリケーションソフトは
Adobe Photoshop』や『Corel Paint Shop Pro』が老舗ですが
タブレットを使い始めてからは『描画用紙を左右に回転できる機能』
を有する『SAI』が大変便利で使い続づけておりました。ただアップデートの
関係から常に新しい情報を提供してくれる『CLIP』に乗り換え
旧データーの直しは『SAI』、新たに描く場合は『CLIP STUDIO PAINT』と
住み分けていおります。
しかしデータのやり取りを『psd』形式でやり取りするのが面倒で
最近はもっぱら『CLIP』オンリーです。

しかし、ソフトを高価で機能が優れている物に代え、ペンタブを新調
したとしても、絵が下手な者はヘタな訳です。
俗に言う『弘法も筆を選ばず』なら、所詮はツール、個々のスキルを
上げねば上手く成らない訳です。

そんな経緯からか、書店で目に止まる度に「イラストの描き方」や
「○○デッサン」などの本と言われる、所謂「指南書」「手引き書」
「how-to」本の類には事ある毎に手を伸ばしてます。それでも
飛躍的には上達しないのが残念です。

最近の購入したなかでも、比較的群を抜くと思われ、個人的には
絶賛している「toshi」さんの本。
表題に書かれている通り「Pixiv」サイトでも描き方講座を掲載され
現在も定期的に更新されております。

今回は最新、発行は昨年でしたが数冊出されている中では一番新しい
「ゼロから学ぶプロの技 神技作画」
やはり女の子の仕草を可愛く、そしてパース気味に描かれるテクニックは
とても参考になると同時に、『ここまで描けたら本望なのだけど』
そんな希望を抱き読んでいるだけで楽しいイラストは、他の方にも
お薦めしたい一冊ではあります。
初級編-顔と身体の描き方、中級編-動きと陰影の出し方
上級編-空間表現と装いの描き分け、神技編-男の描き方とシチュエーションの
見せ方。
「身体のバランスを崩さないコツとは?」、「横顔や斜めの顔が「別人」に
ならないためには?」「躍動感や立体感を出すには?」
「柔らかい髪の流れを表現するには?」「手前に腕や脚を伸ばした
ダイナミックな構図を描くには?」など
イラストを描く上で必ずはまる問題を解説。各編内に細分化し
見せ方描き方のレクチャーを掲載。
やはり特筆すべきはパースやアオリのうまさではないかと思います。

ただ『ゼロから学ぶ…』と書かれてはいますが、イラストの初歩の基本や
動線などの説明はさほど細かく無く、『toshi』さん風な画を描く為の参考書的な
色合いは強いです。
多分に自身のイラスト、又はデッサン技術に『この様な点を注意して』
描くと見栄えがよく、動きが表わす事が出来ますよ。と技術補足に適した
本ではないかと思います。

お薦めな方
ある程度絵は描けるものの、今一つ満足できない方。
コンテ描きなどでも絵を其れなりに見せたい方
『toshi』さん風な絵が描きたい方。

自身のイラストに『一味』足したい方はぜひ参考に。
「別冊 なぞって覚える練習帳」付き、ですが
本書コピーして使っても良いですしペンタブをお持ちならスキャニング
してからツールソフトでなぞれば便利かもしれません。

PS、イラストの上達は『描く(練習)時間が物を言う』と言われてますから
    まずは一生懸命描かねばなりません。