本の「ヤケ」予防とは②

本の「ヤケ」予防とは②

昔は書籍のヤケや色あせに対し知識が無かったので
読み終えた本などはまとめて段ボール箱に仕舞い込み
離れの物置などに置いていました。
物置自体も空調など無い密閉空間で西日があたれば
夏でも軽く50度オーバー。そんな中に数年放置した本は
何割か綺麗にスモークされたように黄ばんでおりました。
意外にヤケを起こさなかった物は写真集やカラーページの
多いHowTo本だったりしますね
やはりカラー頁の光沢紙は上質だ。漫画の単行本の中でも
初めから「やや黄味」がかった物は想像通り劣化は早く、より
「白色に近い」本などに比べても痛みの度合いは「小口」に
止まらずページの中央まで変色している物も在りました。
そのような思慮の足りない行いで何割か廃棄した事は
今でも残念に思っております。

 そんな訳で簡単な保管法ですが、別に段ボール箱でも
良いのです、ただ出来ればサイズや出版社別シリーズ別
に分け数冊毎にビニール袋に入れます。
 その際個々の包みにの中に隙間が出来ない様にきっちりと、
空気の入らない様にテーピング。包む時は晴れの日に。
本当なら個別に包む中に乾燥剤を入れれば完璧ですが
ちょっと大変ですので余分な湿気が入らない様にテープ
留めします。
置き場所は物置でも構いませんが、コンクリート地や
床に敷き物も無く直接置く様な湿気を呼ぶ場所はいけません。
湿気の少ない床から離れた場所が良いポジションです。
箱に直接入れて仕舞うより格段に劣化は抑えられますので
「しばらく読まない」けど「売らない」様な場合は御参考に。