とんがり帽子のアトリエ
とんがり帽子のアトリエ
モーニング KC/白浜 鴎 (著)講談社
『とんがり帽子のアトリエ』白浜 鴎です、巷の評判をなにも
聞かずに平積の表紙に惚れ購入。
正直、表紙絵だけでも並々ならぬ画力が窺えますが、其れは中の
漫画にも言える事。
話は王道ファンタジーと言いますか、『魔法使い』にあこがれる
少女とそれを取り巻く世界のお話。
実に話にマッチした画風、筆使いで雰囲気が柔らかく繊細です。
著者の説明にも「イラストレーター」と紹介される部分に納得しますね。
構図の取りかたとコマ割が綺麗ですし、コマ割の流れの中でも
意外と大きなコマを挟み使っているのに大味に感じず、それどころか
それ自体が必然に思える構成は褒めすぎと言っても過言ではない気がします。
『エニデヴィ』の連載時も画力が目立っておりましたが今回の作風は
更に柔らかくなった感じがします。
他の漫画では、よく動きばかりを追い過ぎてパースやバランスを崩した
コマが目立つ時がありますが、止め絵の妙なのかイラストとしてコマを
配置しているのかバランスを崩した個所が見当たらない処も流石です。
設定は何でもアリ、ではなく細かなルールを決めて描かれているようで
巻末などで説明、話は今のところ2巻発売で連載中。
少しずつ『ココ』が巻き込まれた状況が明かされてきておりますが、
他の弟子3人とも良い感じになってきましたね。益々楽しみな
『とんがり帽子のアトリエ』白浜 鴎です。
---出版社より
「魔法使いになれるのは、魔法使いとして生まれた人間だけ」という
絶対の掟があるなかで、魔法使い・キーフリーの弟子になることを
認められた「ふつうの人」のココ。
彼女の「杖」を買うために、ココと、キーフリーの3人の弟子たちは
魔法使いの街・カルンを訪れる。しかし、そこで奇妙な「仮面の魔法使い」
によって、彼女たちは不思議な空間に招かれてしまう。
そして、そこには巨鱗竜(ドラゴン)がーー!!
|